〜中国市場は大幅減、それでも韓国が“110万人”で史上初の記録〜
今回は 2026年1月の訪日インバウンド速報をもとに、最新の動向を整理します。
日本政府観光局(JNTO)の発表によると、
2026年1月の訪日外国人客数は 3,597,500人(前年同月比 ▲4.9%)でした。
前年同月をわずかに下回ったものの、
これは 春節(旧正月)の時期が2025年は1月、2026年は2月にずれた影響が大きく、
実態としては 依然として高水準のインバウンド需要が続いています。
特に注目すべきは、
韓国市場が単月110万人を初めて突破したこと。
インバウンド市場の構造変化が、より鮮明になった月でもありました。
■ 全体感:中国市場の減少と、韓国市場の急拡大
2026年1月の訪日外客数は3,597,500人(前年同月比 ▲4.9%)となり、
前年同月をわずかに下回る結果となりました。 26年1月速報
今回の数字に大きく影響しているのが、中国市場の動きです。
中国政府による日本渡航への注意喚起や航空便の減便に加え、2025年は1月下旬だった春節が2026年は2月中旬となったことで、旅行需要が2月へとずれた影響も見られました。
その結果、中国からの訪日客は 385,300人(▲60.7%)と大きく減少しています。
一方で、韓国市場は非常に好調でした。
訪日客数は 1,176,000人(+21.6%)となり、訪日市場としては初めて単月110万人を突破。航空便の増加やスクールホリデー需要などもあり、単月過去最高を更新しています。
こうして見ると、2026年1月は 中国市場が減少する一方で、韓国市場が大きく伸びた月と言えます。中国の影響で全体の数字はやや落ち着いたものの、韓国や台湾、東南アジア、欧米など他の市場の訪日需要は引き続き強く、インバウンド市場の多極化がよりはっきりと見えた月となりました。
■ 東アジア:韓国が圧倒的、中国は大幅減
韓国:ついに110万人突破
韓国からの、1,176,000人(+21.6%)となり、
訪日市場として初めて単月110万人を突破しました。
航空便増加やスクールホリデーの影響もあり、
単月過去最高を更新しています。
中国:大幅減(春節ずれ+渡航注意)
中国は385,300人(▲60.7%)と大きく減少しました。
主な要因
- 春節の時期ずれ
- 中国政府による日本渡航への注意喚起
- 航空便の減便
などが重なっていることが考えられます。
短期的には 中国市場の変動リスクは依然大きい状況となっています。
ただ、一方で市場全体としては 他国で十分カバーできる構造になりつつあり、中国依存からの脱却が期待されます。
台湾・香港
・台湾:694,500人(+17.0%)
・香港:200,000人(▲17.9%)
台湾は航空便増加の影響もあり、1月として過去最高を更新。
香港は春節の影響で旅行需要が2月へ移動していることや、日本への渡航に対して自主的に規制をする動きがでていると考えられます。
■ 東南アジア:多くの市場で過去最高
東南アジア市場は、
冬の日本旅行需要に支えられ好調でした。
・タイ:115,100人(+18.9%)
・シンガポール:48,500人(+6.1%)
・マレーシア:72,500人(▲3.3%)
・インドネシア:74,000人(+17.0%)
・フィリピン:79,200人(+9.7%)
・ベトナム:52,800人(+4.7%)
・インド:18,500人(+14.3%)
東南アジアは引き続き“中国依存を補完する市場”として重要性が増加。
■ 欧米豪:スノーシーズン需要で好調
冬の日本旅行の人気が続き、欧米豪市場も引き続き拡大しています。
・豪州:160,700人(+14.6%)
・米国:207,800人(+13.8%)
・カナダ:48,000人(+13.5%)
・メキシコ:15,300人(+64.0%)
欧米豪は
- スキー
- 雪景色
- 地方観光
といった 冬コンテンツとの相性が非常に良い市場であり、スノースポーツを求める訪日客が増加したと見られます。
■ 欧州:全体的に強い伸び
欧州主要国も訪日需要は拡大。
・英国:29,500人(+11.8%)
・フランス:20,600人(+24.7%)
・ドイツ:18,300人(+43.7%)
・イタリア:12,000人(+36.5%)
・スペイン:10,100人(+36.5%)
欧州は
- 長期滞在
- 地方観光
- 文化体験
といった 高付加価値型インバウンドに強い市場です。
■ 今月のポイント
「中国減少でもインバウンドは崩れない」
2026年1月の特徴は、先月に引き続き中国からの訪日客が大幅減する一方で、
韓国・台湾・東南アジア・欧米からの訪日客が人数が大きく伸び、
全体としては依然350万人超を維持しました。
一時的ではありながらも、
訪日インバウンドは「中国依存型」から完全に脱却しつつあることを示された1月でありました。
■ まとめ:2026年も“分散型インバウンド”が続く
2026年のスタートとなる1月は、
- 韓国市場が史上初の110万人突破
- 中国は春節ずれ+渡航注意で大幅減
- 東南アジア・欧米が拡大
という 市場構造の変化がより鮮明になった月でした。
- 中国依存はリスク
- 韓国+台湾+東南アジアが安定
- 欧米豪は高単価市場
インバウンド戦略は、
「どの国を狙うか」よりも「どの市場を組み合わせるか」の時代に入っています。
カルチベートでは、企業様や自治体様に対して、
総合的なインバウンドマーケティングの支援を行っております。
マーケティング施策の実施から、戦略立案までご対応しておりますので、お気軽にご相談ください。
データ出典:
日本政府観光局(JNTO)「訪日外客数(2026年1月推計値)
