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〜年末需要で再び最高水準へ。2025年は“4200万人超”で着地〜

こんにちは!今回は025年12月の訪日インバウンド動向(速報)をもとに、年末の状況を整理します。

日本政府観光局(JNTO)の発表によると、
2025年12月の訪日外国人客数は 3,617,700人(前年同月比 +3.7%)
12月として過去最高を更新しました。

スクールホリデーやクリスマス、年末年始に向けた旅行需要が多くの市場で高まり、
11月に見られた一部市場の調整を吸収する形で、再び高水準に戻した月となりました。

あわせて、2025年の年間訪日外客数は 42,683,600人(前年比 +15.8%)
年間で4,200万人を突破し、過去最多を大幅に更新しています。


■ 11月の踊り場を越え、年末需要で再加速

12月は、

  • スクールホリデー
  • クリスマス・年末年始
  • 航空路線の回復・増便

といった要因が重なり、多くの市場で訪日需要が再び上向きました。

11月に影響が見られた中国市場の減速を、
韓国・台湾・東南アジア・欧米豪がカバーする構図が、より鮮明になっています。


地域別の動向とトピック

■ 東アジア:韓国・台湾が牽引、中国は大幅減

韓国:単月過去最高を更新

  • 韓国974,200人(+12.3%)

航空座席数の増加や大学生需要の高まりもあり、
12月として過去最高を記録しました。

台湾:地方路線が好調

  • 台湾588,400人(+19.8%)

地方路線の新規就航・増便が寄与し、
12月過去最高を更新。

中国:渡航規制の影響が顕在化

  • 中国330,400人(▲45.3%)

訪日需要が落ち着く時期であることに加え、
中国政府による日本渡航への注意喚起や減便の影響が直撃し、
前年同月を大きく下回る結果となりました。


中国市場のボラティリティが明確になる一方で、
東アジア全体としては韓国・台湾が安定的な柱として機能しています。


■ 東南アジア:7市場で単月過去最高、年末需要が顕在化

12月は東南アジア市場が非常に好調でした。

  • タイ:174,000人(+18.6%)
  • シンガポール:140,600人(+3.2%)
  • マレーシア:100,600人(+40.4%)
  • インドネシア:81,700人(+8.9%)
  • フィリピン:115,600人(+6.5%)
  • ベトナム:43,700人(+9.1%)
  • インド:23,300人(+37.1%)

多くの国で12月として過去最高を更新。
円安と航空路線の回復に加え、スクールホリデー需要が数字を押し上げました。


東南アジアは政治・外交リスクの影響を受けにくく、
中国減速局面における縁の下の力持ちとしての役割がより明確に。


■ 欧米・豪州:年末でも強い、長距離市場の底力

欧米豪市場も12月は非常に堅調でした。

  • 豪州:121,300人(+7.8%)
  • 米国:270,700人(+13.5%)
  • カナダ:57,200人(+18.5%)
  • メキシコ:17,000人(+41.4%)

すべての国で12月過去最高を更新。
年末でも長距離移動を厭わない需要が続いています。


欧米豪は「量より質」。
年末でも地方観光・体験型コンテンツとの相性が良く、
高付加価値型インバウンドの中心市場です。


■ 欧州・その他地域:軒並み12月過去最高

欧州主要国も12月は全体的に好調。

  • 英国:34,600人(+14.1%)
  • フランス:26,000人(+25.5%)
  • ドイツ:20,400人(+29.3%)
  • イタリア:21,700人(+43.3%)
  • スペイン:13,600人(+29.5%)

このほか、

  • 北欧地域:13,300人(+25.1%)
  • 中東地域:17,400人(+38.4%)

もいずれも12月過去最高となりました。


■ まとめ:2025年は「多極化インバウンド元年」

2025年12月は、

  • 中国市場の大幅減
  • それを補って余りある、韓国・台湾・東南アジア・欧米の拡大

という構図がはっきり表れた月でした。

  • 中国依存からの脱却は現実的なテーマに
  • 東南アジア・欧米・中東を組み合わせた分散設計が安定
  • 地方×体験×高付加価値が今後の主戦場

2025年は年間4,200万人超という歴史的な結果で着地。
2026年に向けては、「市場を選び、組み合わせる」インバウンド戦略が、より重要になっていきそうです。


📌 データ出典
日本政府観光局(JNTO)発表
「訪日外客数(2025年12月推計値)」

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